「求人を出しても応募が来ない」のは、あなたの会社のせいではない
新潟の中小企業の経営者や採用担当者と話していると、驚くほど多くの方が同じ悩みを口にします。「求人サイトに掲載しても応募が来ない」「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」。
実は新潟県の求人環境自体は、数字の上では決して悪くありません。日本経済新聞によると、2026年6月の新潟県の有効求人倍率は1.41倍で前月から上昇しており、新潟日報の報道でも4月時点で1.38倍と、全国順位9位という水準です。それでも現場で「採れない」実感が強いのは、倍率という数字と、実際に自社に応募が来るかどうかは別問題だからです。この記事では、その構造的なズレと、新潟の中小企業が具体的に何をすればいいのかを整理します。
データで見る、新潟県の採用環境(2026年時点)
まず、新潟県の採用環境を実際の統計で確認しておきます。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 有効求人倍率(季節調整値・4月) | 1.38倍 | 前月比+0.01ポイント |
| 有効求人倍率(6月) | 1.41倍 | 全国順位9位 |
| 正社員有効求人倍率(原数値) | 1.35倍 | 前年同月比-0.03ポイント |
| 新規求人倍率 | 2.45倍 | 前月比+0.16ポイント |
| 有効求人数(6月) | 48,931人 | 県の雇用情勢判断は17カ月連続で「改善の動きに足踏み感」 |
(出典: 新潟日報「新潟県内4月の有効求人倍率1.38倍」、日本経済新聞「6月有効求人倍率、長野1.28倍・新潟1.41倍」)
ここから読み取れるのは、「求人の数自体は決して少なくない」ということです。正社員求人倍率が前年をやや下回っている点も踏まえると、企業側の課題は求人の絶対数ではなく、数ある求人の中から自社を選んでもらえるかどうかに移ってきていると言えます。

倍率は悪くないのに「採れない」3つの理由
1. 情報格差 — 存在は知っているが、中身が伝わっていない
都市部の求職者は口コミサイトやSNSでの発信、転職エージェントの数など、企業情報に触れる機会が多くあります。一方で地方の中小企業は発信の機会自体が少なく、「存在は知っているが中身がよくわからない会社」として認識されがちです。結果、給与や待遇の額面だけで比較され、実際の働きやすさや将来性が伝わらないまま応募を見送られます。
2. 魅力が「言語化」されていない
多くの新潟の企業には、都市部の企業に負けない魅力があります。腰を据えて働ける環境、地域に根ざした事業の安定性、裁量の大きさなど。しかしそれが求人票や採用サイトの中で言葉になっていないケースがほとんどです。求人票のフォーマットを埋めるだけでは、その会社「らしさ」は伝わりません。
3. 定着設計の欠如 — 「採る」で終わっている
採用倍率のデータだけを見ていると見落としがちですが、地方は都市部よりコミュニティが狭く、良くも悪くも評判が伝わりやすい環境です。在籍社員・退職者の口コミが、次の採用の母集団形成に直接影響します。採用は「入社してもらうまで」ではなく「入社後どう定着してもらうか」まで含めて設計する必要があります。
よくある相談パターン
私たちが新潟の企業からご相談をいただく際、よくあるのが次のようなパターンです(特定の企業の事例ではなく、複数のご相談に共通する傾向です)。
- 求人媒体には毎月出稿しているが、応募数が一桁台で推移している
- 採用ページはあるが数年前に作ったまま更新されておらず、募集要項だけが並んでいる
- 面接で「思っていた仕事と違った」という理由の内定辞退・早期離職が繰り返されている
こうしたケースの多くは、求人媒体を増やす・広告費を上げるといった「量」の対策だけでは改善しません。自社の魅力の言語化と、入社前後の期待値のすり合わせという「質」の設計に手を入れることで、応募数・定着率の両方が変わっていきます。
では、何から始めればいいのか
- 自社の魅力の言語化: 経営者・社員へのヒアリングをもとに、その会社にしかない強みを言葉にする(採用ブランディング)
- 発信の器を整える: 求人票だけに頼らず、採用サイトやパンフレット、ブランディングブックといった「伝わる」媒体を持つ
- 母集団形成そのものを支援してもらう: RPO(採用代行)を活用し、求職者への直接的なアプローチを含めて任せる
新潟から、ミスマッチのない採用を
私たち株式会社FREEEEEDOMは、「地方の会社の”採れる・辞めない”をつくる採用パートナー」として、採用ブランディングとRPOの両方を通じて、新潟の中小企業の採用を支援しています。
目指しているのは、単に採用人数を埋めることではなく、「入りたい」と思う人が「入りたい」と思う会社に入れる状態をつくること。新潟からミスマッチのない採用を広げていきたいと考えています。自社の採用に同じような課題を感じている方は、一度お気軽にご相談ください。